ストレスチェックのデータを職場改善へ
パーク24が進めるHealthCore活用と健康経営

Info

業種
不動産業
従業員数
734人/パーク24グループ連結従業員数:5,734人(2025年10月時点)
パーク24株式会社

ストレスチェックのデータを職場改善へ<br>パーク24が進めるHealthCore活用と健康経営

パーク24株式会社

グループ人事本部 人事企画・DEI推進部 健康経営グループ ヘルスケアセンターセンター長 / 臨床心理士 高橋 和子 様

2022年入社。パーク24グループにおける健康経営の方針策定および施策の企画を担当。 社内各層への健康経営の浸透と、全国に点在する多職種・多様な働き方の従業員の健康底上げに取り組んでいる。 臨床心理士として、従業員のメンタルヘルス支援にも携わる。

ストレスチェックのデータを職場改善へ<br>パーク24が進めるHealthCore活用と健康経営

多様な働き方を支える健康経営の推進体制

まずは、貴社の事業内容や、健康経営に取り組む背景について教えてください。

パーク24グループは、時間貸駐車場「タイムズパーキング」やカーシェアリングサービス「タイムズカー」などを展開する交通インフラサービス企業です。グループ理念である「時代に応える、時代を先取る快適さを実現する」のもと、人や街、社会をより豊かで魅力的なものにしていくことを目指しています。
当社グループは国内外で事業を展開しており、健康経営の対象となる国内従業員は約8,100名(2025年10月末時点)です。事業領域や働き方も多様で、オフィスワークだけでなく、駐車場の点検・保守やカーシェア車両の点検・清掃、レンタカー店舗での接客など、さまざまな職種が存在します。従業員一人ひとりが健康に働き続けられる環境づくりは、当社グループとして非常に重要なテーマとなっています。

高橋様ご自身はどのような立場で取り組みに関わっているのでしょうか。

私は臨床心理が専門で、アメリカで臨床心理を学んだ後、日本の企業の人事部門で従業員のメンタルヘルス支援に携わってきました。その後、健康経営コンサルタントに転職し企業支援を行っていましたが、「自分自身が組織の一員として会社をより良くしていく取り組みに関わりたい」と考え、2022年にパーク24へ入社しました。
現在はグループ全体の健康経営推進を担当しながら、臨床心理士として従業員のメンタルヘルス支援にも携わっています。
当社グループの健康経営は、健康経営責任者のもとでグループ各社・各事業所の担当者が参加する健康経営推進会議を設けた横断的な取り組みとなっています。健康教育や職場づくりの施策は社内保健師や心理士が中心となって企画・実行を支えています。

『HealthCore』とストレスチェックを活用した職場改善の取り組み

ストレスチェックや健康管理システムはどのように活用されていますか。

ストレスチェックの結果は、HealthCoreの前身にあたるシステムを活用して集団分析を行い、各グループ会社の経営会議で結果を報告しています。心理士が会議に出席し、経営者に正しく内容理解をしてもらえるよう、結果の意味やポイントを説明しています。
ストレスチェックは単なる実施にとどまらず、その結果を職場改善に活かしていくことが重要です。部署ごとの集団分析結果は各部長にも共有しており、新任部長には結果の読み方や職場改善への活用について研修を行っています。結果に課題が見られる部署については心理士が個別に所属長へ面談を行い、職場環境の改善に向けた支援も実施しています。

運用面で工夫されている点はありますか。

ストレスチェックというと、どうしても課題のある職場に焦点が当たりがちですが、当社グループでは良い事例の共有を重視しています。高ストレス者率や職場環境の評価が良好な部署を毎年ピックアップし、心理士が職場インタビューを行っています。その内容を記事としてまとめ、社内イントラネットで紹介することで、ポジティブな取り組みを社内に広げています。

また、当社グループではパソコンやスマートフォンを業務で使わない従業員もいるため、メールやイントラネットの掲示だけではストレスチェックの案内が行き届かないという課題がありました。そこで現場の管理者にヒアリングを行い、事業所で共有されている「連絡ノート」に紙のチラシを挟むなど、現場の情報共有の仕組みを活用しました。こうした工夫により、従業員に情報を届けやすくなりました。

データ活用と経営連携で健康経営を次のステージへ

取り組みを進める中で、どのような変化がありましたか。

ストレスチェックの受検率は年々向上しており、2022年には80%台でしたが、2025年には96.9%まで高まりました。受検率が上がることで集団分析の精度も高まり、より実態に即した職場改善につなげられるようになっています。

従業員の健康意識を高めるための情報発信にも力を入れています。保健師や心理士による健康コラムの発信やオンライン研修の実施、健康イベントの案内や実施レポートの掲載など、年間を通じてさまざまな情報を発信しています。健康に関する情報に職場で触れる機会を増やすことで、「健康は意識して取り組むもの」という認識を広げることを目指しています。

さらに、健康経営の取り組みを経営層と共有することも重視しています。これまでは健康診断やストレスチェックなど個別の施策ごとに報告していましたが、現在は年に一度、健康経営全体の取り組みを総括する時間をパーク24の経営会議で設けています。各種指標の推移や課題をデータとともに共有し、健康経営を経営課題の一つとして議論しています。

今後の展望について教えてください。

当社グループでは2030年に向けて、「健康的な生活習慣を持つ従業員65%以上」「心のセルフケアを実施している従業員70%以上」「総合健康リスクが良好な職場90%以上」という3つの目標を掲げています。これらを達成するためには、施策とデータを結びつけながら取り組みを進めていくことが重要です。

現在は健康意識を高める施策が中心ですが、今後は実際の行動変容につながる取り組みをさらに強化していきたいと考えています。HealthCoreなどのシステムも活用しながらデータを蓄積し、従業員が楽しみながら健康づくりに取り組める環境を整えていきたいと思っています。健康経営を通じて、従業員一人ひとりがいきいきと働ける組織づくりをこれからも進めていきたいですね。

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